感想▷かもめのジョナサン(リチャード・バック)
リンク
寓話というジャンルをあまり手に取らない私には新鮮な物語だった。
ジョナサンの生き方は意識が高すぎて、ちょっと共感できず置いてけぼりにされてしまった。私は所詮、日々の食事にありつけるために飛行するありきたりなカモメの1匹にすぎないのだろうと思い知らされる。でも、それがいけないことだとは思わないんだよな。そこが私とジョナサンの相容れない部分かも。
前半はジョナサンの飛行訓練がメイン。
飛行に関する描写の細かさに驚かされたのだけど、どうやら作者は飛行機の操縦経験があるみたい。納得。
後半からは毛色が変わって、少し宗教じみた要素があるように思えた。悟りとか解脱みたいな言葉が浮かんでくる感じ。上手く言えないけど。
カモメの写真が結構たくさん挿入されていて、文章量も多くないのでサラッと読み終えたけれど、内容の理解度は半分くらいかなって思う。
どうやら完成版というものが存在しているらしく、そちらを読んだらまた感想も変わってくるのかな。機会があれば読んでみたい。